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カンパリソーダ:大人の定番カクテル

カンパリソーダは、イタリアで生まれた、鮮やかな赤色が印象的なカクテルです。その美しい色合いは、グラスに注ぐだけで、見た目にも涼しげな雰囲気を醸し出します。この鮮やかな赤色の源は、カンパリと呼ばれるリキュールです。カンパリは、様々なハーブや果実を原料とした、独特のほろ苦さを持ち、このほろ苦さが、カンパリソーダ最大の特徴と言えるでしょう。カンパリに合わせる飲み物は、シュワシュワと泡立つ炭酸水です。この炭酸水によって、カンパリの持つ複雑な苦味が和らぎ、爽快な飲み口になります。甘味と苦味のバランス、そして炭酸の刺激が口の中で心地よく弾け、一度味わうと忘れられない魅力となります。イタリアでは、食事の前に食欲を高める飲み物として親しまれており、そのすっきりとした後味は、どんな料理にもよく合います。脂っこい料理を食べた後でも、口の中をさっぱりとさせてくれるので、食中酒としても楽しむことができます。カンパリソーダは、暑い時期にぴったりの飲み物です。キンキンに冷えたグラスに注げば、夏の暑さを忘れさせてくれる爽快感が味わえます。もちろん、暑い時期だけでなく、一年を通して楽しむことができます。気分転換したい時や、リラックスしたい時にもおすすめです。カンパリソーダの魅力は、その手軽さにもあります。材料はカンパリと炭酸水だけなので、自宅でも簡単に作ることができます。グラスに氷を入れ、カンパリを注ぎ、冷えた炭酸水で満たせば、あっという間に出来上がりです。カンパリと炭酸水の割合はお好みで調整できますが、一般的には13がおすすめです。自分好みの味を見つけるのも、カンパリソーダの楽しみ方の一つと言えるでしょう。
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リッキー:爽快感を楽しむ

夏の訪れを告げる飲み物といえば、きりっと冷えた「リッキー」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。その歴史は古く、19世紀後半のアメリカ、ワシントンD.C.に遡ります。シューメーカーズという名の賑やかなバーで、常連客のひとりであるジョー・リッキー大佐のために生まれたと言われています。大佐は、強いお酒であるジンを好む、お酒通でした。しかし、蒸し暑いワシントンの夏には、強いお酒だけでは喉の渇きをいやすには十分ではありませんでした。そこで、大佐はよくジンにライムと炭酸水を加えたシンプルな飲み物を注文していました。当時、シューメーカーズでバーテンダーをしていたジョージ・ウィリアムソン氏は、大佐の好みをよく知っていました。ある日、ウィリアムソン氏は、大佐のために特別な一杯を作ることを思いつきます。厳選した上質なジンに、丁寧に搾りたての新鮮なライムの果汁を加え、キンキンに冷えた炭酸水で割りました。一口飲んだ大佐は、その爽快な味わいに驚き、大変気に入ったと言われています。これが「リッキー」の誕生秘話であり、大佐の名前からこの飲み物が名付けられた所以でもあります。生まれたばかりのリッキーは、大佐だけでなく、シューメーカーズを訪れる多くの人々の喉を潤し、瞬く間にワシントン中に広まりました。ワシントンの夏の暑さを吹き飛ばすかのような、その爽快な味わいは多くの人を虜にしました。現代では、ジンをベースにした元祖「リッキー」以外にも、ウォッカ、テキーラ、ラムなど、様々な蒸留酒をベースにした多種多様なリッキーが楽しまれています。時代が変わっても、爽快な味わいは変わらず、多くの人々に愛され続けています。それぞれの蒸留酒が持つ個性と、ライムの酸味、炭酸水の刺激が織りなすハーモニーは、夏の暑さを忘れさせてくれる至福の一杯と言えるでしょう。