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日本酒ラベルの原材料名表示を徹底解説

お酒を選ぶ際、ラベルをよく見て選ぶ方は多いでしょう。ラベルにはお酒の情報が詰まっており、特に日本酒のラベルは、銘柄以外にも様々な情報が記載されています。ラベルの情報を読み解くことで、自分の好みに合ったお酒を見つけやすくなるだけでなく、そのお酒がどのように造られたのか、どんな特徴を持っているのかを知ることができます。今回は、日本酒のラベルに記載されている原材料名表示について詳しく見ていきましょう。日本酒の主な原料は米、米麹、水です。ラベルにはこれらの原料が必ず記載されています。米は、そのお酒の味わいを大きく左右する重要な要素です。よく使われる酒造好適米の名前が記載されている場合もあります。例えば、「山田錦」や「五百万石」など、特定の名称が記載されている場合は、その米の特徴が反映されたお酒であることが期待できます。また、「国産米」とだけ記載されている場合は、複数の種類の米がブレンドされている可能性があります。米麹は、米に麹菌を繁殖させたもので、お酒造りには欠かせないものです。麹によって米のデンプンが糖に変わり、酵母の働きでアルコール発酵が進みます。水の質も日本酒の味わいに影響を与えます。仕込み水にこだわっている酒蔵の場合は、水源地なども記載されていることがあります。原料以外に、醸造アルコールが添加されている場合は、その旨もラベルに表示されます。醸造アルコールは、サトウキビなどから作られる純粋なアルコールで、香りを調整したり、軽やかな味わいに仕上げたりする目的で添加されます。醸造アルコールの添加の有無によって、お酒の風味や味わいが大きく異なるため、ラベルで確認することが大切です。また、特定名称酒には、原材料や製造方法に関する一定の基準が設けられています。例えば、「純米大吟醸酒」や「吟醸酒」といった特定名称酒は、それぞれ原料や精米歩合などが細かく定められています。これらの基準もラベルに表示されていますので、特定名称酒を選ぶ際の参考にしてみてください。一見複雑に見える日本酒のラベル表示ですが、一つ一つ丁寧に見ていくことで、そのお酒の魅力や個性をより深く理解することができます。ラベルの情報を読み解き、自分にぴったりの日本酒を見つけて楽しんでください。