散布図

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データの視覚化:散布図

散布図とは、二つのものの関係性を調べるための図です。星空のように、たくさんの点が平面に散らばっている様子から、この名前がつきました。この図を使うことで、二つのものの間にどんな関係があるのかを、一目見て理解することができます。例えば、ある商品の値段と売れた数について考えてみましょう。値段が高いほど、売れる数は少なくなるかもしれませんし、ある値段までは売れる数が増えて、その後は減っていくかもしれません。このような関係を調べるために、散布図が役立ちます。散布図を作るには、まず紙の上に横線と縦線を引きます。横線と縦線は、それぞれ調べたい二つのものを表します。先ほどの例では、横線に値段、縦線に売れた数を割り当てます。次に、それぞれの組み合わせに対応する場所に点を打ちます。例えば、ある日にちの値段が100円で、売れた数が10個だった場合、横線が100、縦線が10の場所に点を打ちます。このようにして、たくさんの点を打つことで、散布図が完成します。たくさんの点がどのように散らばっているかを見ることで、二つのものの関係性が分かります。点が右上がりになっている場合は、値段が上がると売れた数も増えるという関係を表しています。逆に、点が右下がりになっている場合は、値段が上がると売れた数は減るという関係を表しています。また、点がバラバラに散らばっている場合は、値段と売れた数の間に、はっきりとした関係がないことを示しています。散布図は、データの全体像を掴むための最初の段階でよく使われます。また、二つのものの間に関係があるかどうかを調べるためにも役立ちます。例えば、商品の値段と売れた数の関係を調べることで、適切な値段設定を検討することができます。このように、散布図は様々な場面で役立つ、強力な道具です。