新米

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日本酒

新酒の魅力を探る

新しいお酒といえば、その年にできたばかりのお酒のことです。お酒造りの期間は7月から翌年の6月までと決まっており、この間に仕込まれたお酒は全て新しいお酒と呼ぶことができます。つまり、広い意味では、この期間に醸造されたお酒全てが新しいお酒なのです。しかし、一般的に新しいお酒とは、秋に収穫されたばかりの新米を使って、11月から2月にかけて出荷されるお酒のことを指します。特に、熱処理をしていない、しぼりたての新鮮なお酒を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。新しいお酒の魅力は、なんといってもその年にしか味わえない新鮮な風味です。採れたばかりの新米を使い、その年の気候や土地の個性を色濃く反映して生まれるため、毎年異なる味わいが楽しめます。まさに、その年の旬をそのまま味わえるお酒と言えるでしょう。新しいお酒には、大きく分けて二つの種類があります。一つは、熱処理をしない「生酒」と呼ばれるもの。これは、搾ったままのお酒を瓶詰めしたもので、フレッシュでフルーティーな香りが特徴です。まさに、しぼりたての風味をそのまま味わうことができます。もう一つは、熱処理をしたお酒です。熱を加えることでお酒の中の酵素の働きを止め、味を安定させて保存しやすくしています。熱処理をしたお酒は、生酒に比べて穏やかな味わいで、じっくりと熟成した風味を楽しむことができます。このように、新しいお酒には様々な種類があり、それぞれに異なる味わいを楽しむことができます。フレッシュな生酒を味わうか、熟成された味わいをじっくり楽しむか、好みに合わせて選んでみてください。新しいお酒は、まさに旬の味覚です。その時期ならではの美味しさを、ぜひ堪能してみてください。