
クレーム・ド・カシスの魅力
黒すぐりという和名を持つカシス。その実は、小粒で黒紫色をしており、まるで宝石のような輝きを放ちます。このカシスを原料としたお酒こそが、クレーム・ド・カシスです。深い紅色は、グラスに注ぐだけで、特別なひとときを予感させ、見た目にも華やかさを添えてくれます。フランスで生まれたクレーム・ド・カシスは、カシス本来の爽やかな酸味と豊かな風味を最大限に活かすよう作られています。厳選されたカシスから丁寧に果汁を搾り出し、そこに砂糖とアルコールを加えて絶妙なバランスで配合することで、独特の甘酸っぱさと深い味わいが生まれます。この配合こそが、長年に渡り愛され続けている所以と言えるでしょう。カシスの実は見た目こそ小さいですが、その中にはビタミンやミネラル、アントシアニンといった体に良い成分が豊富に含まれています。アントシアニンはポリフェノールの一種で、鮮やかな紅色の元となるだけでなく、健康維持にも役立つとされています。そのため、クレーム・ド・カシスは、おいしさと健康を兼ね備えたお酒として、多くの人々に親しまれています。そのまま飲むだけでなく、カクテルの材料としても幅広く使われています。例えば、白ぶどう酒と混ぜることで、見た目にも美しいカクテル、キールが生まれます。また、炭酸水で割るカシスソーダは、爽快感あふれる一杯として人気です。このように、様々な飲み方で楽しめるのも、クレーム・ド・カシスの魅力の一つと言えるでしょう。小さなカシスから生まれる、奥深い味わいと楽しみ方。ぜひ、その魅力を堪能してみてください。