珪藻土

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その他

濾過助剤:お酒の透明感の秘密

お酒造りにおいて、澄み切った美しいお酒を生み出すために欠かせない工程が濾過です。濾過とは、お酒に含まれるにごりの元となる微細な粒子を取り除く作業のことです。この濾過作業をよりスムーズに進めるために用いられるのが濾過助剤です。濾過には、一般的に濾紙や濾布といった濾材が用いられます。しかし、お酒に含まれる微細な粒子が濾材の目を詰まらせてしまうと、濾過の速度が遅くなり、作業効率が落ちてしまいます。また、濾材の寿命も縮めてしまう原因となります。そこで、濾過助剤をあらかじめ濾材に塗布しておくことで、これらの問題を解決することができます。濾過助剤は、主に珪藻土やパーライトといった多孔質の物質から作られています。これらの物質は、無数の微細な孔を持っているため、濾材の表面に塗布することで、濾材の目を塞いでしまうことなく、より小さな粒子を捕捉することができます。まるで濾材の表面に、さらに細かい網をかけるようなイメージです。これにより、濾材の目詰まりを防ぎ、濾過速度を維持することができます。さらに、濾過助剤自体にも濾過効果があります。濾過助剤が多孔質構造を持つため、微細な粒子がその孔に吸着され、除去されます。そのため、濾過助剤を用いることで、よりクリアで透明感のあるお酒に仕上げることができます。濾過助剤は、いわば濾過作業の強力な助っ人です。濾過助剤を用いることで、濾過の効率を高め、お酒の品質向上に大きく貢献しています。濾過助剤は、美しいお酒を生み出すための、縁の下の力持ちと言えるでしょう。
日本酒

お酒と珪藻土:清酒づくりの秘密兵器

珪藻土とは、大昔の海や湖に生きていた、とても小さな植物プランクトン、珪藻の殻が長い年月をかけて積み重なってできた土のことです。 珪藻は、水の中に浮かんで生きる小さな生き物で、その殻はガラスと同じ成分でできています。顕微鏡で見ると、その殻には目に見えないほど小さな穴がたくさん開いています。この小さな穴が、珪藻土を濾過に適したものにしているのです。珪藻土は、淡水と海水どちらの環境でも作られますが、お酒作りに使われるのは、ほとんどが淡水でできたものです。 海水でできたものには、塩分など様々なものが混ざっていますが、淡水でできたものは不純物が少なく、お酒の味を邪魔することがないからです。珪藻の種類や堆積した場所、どれくらい昔にできたかによって、珪藻土の性質は大きく変わります。お酒作りのプロたちは、それぞれの蔵が目指す味や品質に合うように、様々な種類の珪藻土の中から、最適なものを選び抜いて使っています。 例えば、穴の大きさや、珪藻土に含まれる成分の違いによって、お酒の雑味を取り除く効果が変わったり、お酒の繊細な香りを調整できたりするのです。世界中で様々な珪藻土が採掘されていますが、日本は質の高い珪藻土の産地として有名です。 特に、秋田県や石川県で採掘される珪藻土は、お酒作りに適していると言われており、多くの蔵元で愛用されています。これらの地域で採れる珪藻土は、不純物が少なく、お酒の風味を損なわないだけでなく、適度な濾過性能を持つため、お酒の雑味を取り除きつつ、必要な旨味や香りを残すことができるのです。このように、小さな生き物の殻が長い年月をかけて作り上げた珪藻土は、日本の伝統的なお酒作りにとって、なくてはならないものとなっています。